投稿者プロフィール

・ 投稿者(ペンネームorイニシャル):Nokia
・ 進学予定校:Yale SOM

・ カテゴリ:MBA
・ 地域:アメリカ
・ 受験校:Yale, Kellogg, Wharton, Duke, NYU, Emory, Foster, HEC Paris, INSEAD, ESADE
・ インタビュー実施校:Yale, Kellogg, Duke, Emory, HEC Paris, ESADE
・ 合格校:Yale, Emory, Foster, HEC Paris, ESADE

・ 性別: 男性
・ 出願時年齢: 31歳~35歳
・ 海外経験と期間: 1年 (入社後1年間ニューヨーク赴任)
・ 費用:社費
・ 奨学金:未取得

・ 最終学歴:国内・私立・大学卒・文系
・ GPA:3.74

・ 受験した試験と出願スコア: GMAT:690(V33/Q50/IR3/AWA5.0)/TOEFL:103(R28/L25/S22/W28)
・ 塾(試験対策):Y.E.S., E4TG, AGOS, WebTOEFL
・ カウンセラー:RoundOne

Introduction


Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
国内金融機関勤務。法人営業やNY駐在,為替業務(ディーラー,営業)等に合計9年従事。

Why MBA?


Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
FEDの利上げや日銀のマイナス金利導入等を受けて安定的な収益獲得が困難になる中,収益獲得の基礎となるファイナンスの知識や業界の垣根を越えたリレーションが益々重要になると感じ,MBAを志望しました。

Q.留学の目的や活動予定について教えてください。
広範なネットワークの構築。ファイナンスを基礎としつつジェネラル・マネジメントやストラテジー等,必ずしもファイナンスに拘らないことで様々なバックグラウンドを持つ学生と切磋琢磨していければと思います。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
最適なポートフォリオ策定と実際の投資決定に携わる業務を通じ,日本の金融業界のプレゼンス向上に貢献したいです。

Preparation for MBA application


<概論>


Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
社内での選考に通過した14年秋口からTOEFL対策を開始。初回70点前半で早くも挫折しかけました。その後も月1回以上のペースで合計20回程度受験し,15年10月に受けた試験でようやく100点を超えました。
GMATは15年4月頃から開始。TOEFLと並行した為どっちつかずな状態が続きましたが,9月に受験した2回目の試験で700点弱を獲得。なおカウンセラーのアドバイスに従いその後も受験し続けましたが,エッセイ・TOEFL・GMATの三重苦に苦しむ中で点数は伸び悩みました。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
社内での情報共有,AGOS夏祭りへの参加,各校個別に開催する説明会(6月頃より順次開催)への参加,キャンパスビジット(NYU, Yale, Kellogg),受験中に知り合った他の受験生との情報交換

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。

約400万円(TOEFL/GMAT受験代80万,各校へのエントリー料20万円,カウンセラー代200万円,予備校代100万円)+HEC Paris/Yale SOMへのデポジット代約130万円

Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
一部会社負担となったものの,ほぼ貯金取り崩しで対応

<スコアメイク>


Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。


TOEFL(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

(1) Reading
・高木義人著「TOEFL TEST対策iBT英単語」(テイエス企画)を用いて分野別のボキャブラリーを増やしつつ,公式テキスト+過去問を繰り返し解きました。この状態で25点前後はコンスタントに取れるようになりましたが,GMAT対策を並行させたことで簡単に20点後半まで伸びました。後述するRC等のVerbalセクションで用いられる英語レベルが格段に高く,こちらの対策でTOEFLリーディングの英語レベルを十分にカバーできるからです。また夏以降は後述するTPOソフトを使い,本番の出題傾向に即した解き方を身につけました。

(2) Listening
・留学準備を通じて最も苦戦したのがListeningでした。1年の海外駐在経験等で英語は聞けている気になっていましたが,TOEFLで出題される英会話やレクチャー問題の前ではほとんど通用せず,常に足を引っ張る科目でした。また折角実力がつき始めても,GMAT対策等でListeningに時間が取れなくなるとすぐに10点後半に落ちてしまい,常に緊張を強いられました。
・受講終了した2月頃から御徒町にあるY.E.S.のリスニングコース(10回分)を受講しました。これは吉井先生による厳しい指導の下,短いセンテンスを”a”と”the ”の違いや省略形が判るまでひたすらDictationするというものです。これを授業中のみならず家でも根気よく行うことで,会話文をより鮮明に聞き取ることができるようになりました。
・受講終了後は後述のE4TGで手に入るDictation用のスクリプトやBarron’s TOEFL iBTのListeningセクションのスクリプトを使って練習を続けた他,前出のTPOソフトのスクリプトを使ってDictationとShadowingを行いました。Barron’sは出題傾向こそ外し気味ですが,Listeningが本番以上のボリュームであり,いい訓練になります。またShadowingはSpeaking対策にも非常に有効ですのでお勧めです。

(3) Speaking
・Speakingセクションは初試験時点で10点後半を取れており,当初はあまり心配していませんでしたが,一方で改善もほとんど見られない科目でした。少なくとも20点前半は欲しいと思い,4月から4か月間,E4TGに通いました。授業ではオリジナルの想定問題を使い,レコーダーに自分の回答を録音して教室内で流し,先生が評価します。この授業の秀逸な点はIndependentの問題対策として自分の体験談を4つ程まとめ,どんなお題が出ても強引にいずれかの体験談に結びつける練習を徹底させているところです。この練習を続ければ,少なくとも回答時間中に頭が真っ白になるという最悪の事態は避けられます。併せて授業で使った問題と他生徒の優良回答をCD-Rに録音したものも毎回もらえます。受講を終えた後はこれらの教材を使って自宅で何度も復習しました。これにShadowingも加えて練習することで,目標通り20点前半をコンスタントに取ることができました。
・なおテクニカルな話ですが,Speakingの前に回答するListeningの最後のセットはほぼ必ずダミー問題が出題されます。この間,会話を一切聞かずにSpeakingのテンプレをメモ用紙に書込み,そのままメモ用紙を交換せずにSpeakingセクションに臨めばメモのテンプレを活用できます。またTOEFLテスト会場には一人ずつ入る為,開始時間が人によって30分以上ずれます。私はなるべく遅く入室するようすることでListeningのダミー問題中に他人のSpeakingの回答を聞き,特にIndependentのお題をある程度想像しながらテンプレを準備しました。
・加えて,Speakingの各問題の準備時間(15~30秒程度)の間に粗々でもいいので自分の回答を実際に声に出してみるのも1つの手です。回答時間前にリハーサルすることで,少なくとも回答時間の前半は淀みなく喋ることができるからです。出だしの印象を良くすると後半失速してもある程度の点数は確保できると思います。

(4) Writing
・Integrated Writingについては,1月にAGOSのIntegrated Writing講座で手に入れたテンプレートと,後述するAndy田開先生の講座で手に入れたテンプレートをミックスして利用しました。テンプレ利用前は200文字越えるのがやっとの状態でしたが,テンプレを駆使し始めると350文字はコンスタントに書くことができました。WritingもSpeaking同様,機械採点ではボリュームのある方が点数は伸びやすいと思われます。あまりに冗長な表現は避けるべきですが,テンプレ利用で文字数を稼ぐのは有効な手段だと思います。
・Independent Writingについては,Web TOEFL Independent Writing講座で入手したテンプレを使いつつ,E4TGのIndependent向けに用意したネタを大幅に加筆修正し,Speakingと同様,どのようなお題が出ても強引にこれらのネタに結びつけるという方法を採りました。Writingスキル向上にはあまり役に立たないでしょうが,毎回持ちネタを披露することで少なくとも書く内容には困らなくなります。この手法を使うことで毎回400文字後半ぐらいのボリュームを一定のクオリティで書くことができ,貴重な得点源とすることができました。
・なお,Speakingも含めたいわゆるアウトプット系のセクションについては,他人に評価してもらうことが上達の近道だと思います。上述した各講座では添削サービスも行っており,これらを利用しない手はありません。一方,同様のサービスをE4TGも行っておりますが,こちらはネイティブに理解しやすい文章作成を徹底する為,テンプレ使用に強く反対しており,AGOSやWeb TOEFL等のテンプレは悉く否定されます。純粋な作文能力を高める上では非常に有効でしょうが,短期間でTOEFL Writingセクションの点数アップを図るという目的には合致していないと感じました。

GMAT(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

(1) Verbal
・SC
前述の吉井先生の授業のうち,SCコース+文法コースを4月中旬から受講しました。諸先輩方の所感通り,英文法の基礎を独自の視点で明快に整理しており,生涯使える文法知識を体得することができました。20回程度受講した上で授業中に使った過去問を3周程度復習することで,初見の問題でも答えが透けて見えるという感覚を何度も体験しました。なお,先生の授業で用いられている過去問はペーパーテスト時代のものであり,最近の出題傾向を外しているという一部指摘がありますが,私はGMAT Prep使用による修正で十分カバーできると思います。3周終了した時点で受けた本番(2回目)のSCセクションでは90%超の正答率を獲得できました。
・CR
GMAT Prep,公式テキスト,AGOSのパッケージを利用しました。如何にAssumptionを理解するか,というCR的な着眼点を養う上でいずれも有効でした。
・RC
AGOSのパッケージの中ではあまり時間を割かれず,GMAT Prepや公式テキストを一通り解いても実力不足が否めなかった為,8月にAffinityのRCコースを受講しました。しかしながらこの授業では公式テキストを使う為,費用対効果はかなり低いと感じました。結局,英単語の継続的な暗記と速読・精読力の地道な向上が攻略のポイントだと思います。私は前出の吉井先生の推薦する洋書を読むことで勉強以外でも英文に慣れ親しむように心がけました。本番ではダミー問題である可能性が高いと言われている後半に出てくる比較的短い長文をランダムクリックし,残りは極力読み込んで回答しました。

(2) Quantitative
米国証券アナリスト(CFA)試験の勉強を続けていたおかげで幸いにも算数・数学に対する感覚は鈍っていませんでしたので,あまり対策することなく50点近くを獲得することができました。使った教材はマスアカ・Manhattan GMAT (Advanced版)です。Manhattan GMATを10問ずつ30分程度使って解きながら,試験前にマスアカで要点や用語等を見直しました。

(3) AWA/IR
・いずれも対策にどれだけ時間をかけるか非常に迷う科目でした。私が対策を進めた時は,新設されてから間もない為に特段の対策は不要との風潮が主流でしたが,ある程度の点数は確保した方がいいと思います(AWA:4.0~4.5,IR:5が一応の目安)。
・対策としては,AWAについてはAGOSのパッケージに含まれるAWA講座で貰えるテキストを使って作成した独自のテンプレートを活用した他,テキスト後半に掲載されている想定問題を試験直前に見て回答のインスピレーションを磨きました。IRについてもAGOSパッケージとGMAT Prepを利用しましたが,こちらは対策しても思うように点数が伸びず,逆に対策しなかった時の方が高い点数を得られました。対策云々より単なる問題の相性次第なのではないかと思います。

<Essay & Interview>


Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
エッセイ,推薦状,面接を中心に総合的なカウンセリングサービスを提供するRound Oneを利用しました。実は会社の諸先輩方が口を揃えてRoundOneを推しており,TOEFL対策で手いっぱいだった為あまり深く考えずに決めてしまいました。他にも有名なカウンセリングサービスを提供する会社が数多く存在することを留学準備を終えてから知りましたが,同社のサービスは横比較しても十分なクオリティだと感じます。多い時で1ヵ月30万円以上の出費となりますが,計画的かつ戦略的に対策を練ることができますので是非利用すべきです。毎年4月頃に来日しますので,そのタイミングで会えるように事前に申し込みましょう。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

エッセー

・エッセイ対策はEmma女史が担当しました。予め決めておいた志望動機や将来のキャリアパス等に従って書いたものをカウンセリング当日までにEmma女史に提出し,カウンセリング時間中に添削して返却するというスタイルです。秋以降になってもテスト対策で忙殺されがちでしたが,半強制的にエッセイを書かされますのでペースメーカー代わりにもなりましたし,私の拙い英語が女史の手に掛かると高尚な英文法を駆使したものになって返却され非常に頼もしく思いました。但し,最初に提出するドラフトの段階である程度練りこんだネタを仕込まないと中途半端な内容となってしまう点には注意が必要です。なお,Emma女史は純粋にエッセイ添削と面接対策のみを担当しているらしく,ポートフォリオ選定や試験日程について相談してもスルーされます。
・また,エッセイのネタ出しの一環として,東北地方沿岸部の農家での1日ボランティア活動に参加しました。日本人にはあまりない感覚なのですが,海外ではこうした社会貢献活動にとりわけウェイトを置く風潮があります。特に東日本大震災は大きく海外の耳目を集めた災害ですので,復興活動への参加はそれなりに注目される内容と言えます。(純粋なボランティア精神ではない動機でこうした活動に参加すること自体はあまり賛成できませんが,今回は割り切りました)
・加えて,夏頃からAGOSをはじめとする大手予備校主催の学校説明会があります。ここで卒業生やアドミに聞いた話をエッセイに盛り込むと内容に深みが出ます。学校側はどれだけ時間と労力をかけて学校の情報を得ようとしたのかという点を重視しますので,勉強が忙しくてもこれらには極力参加することをお勧めします。細かいことですが,エッセイで卒業生の名前を引用する際は卒業年次も必要になりますので,話を聞くついでに確認しておくと二度手間にならずに済むと思います。
推薦状
・推薦状については会社の現・元上司に依頼しました。基本的には私がドラフトを作成し,Emma女史に添削してもらったものを確認していただく,というプロセスでした。エッセイと違って推薦状の設問はどの大学もほぼ同じでしたので,出願プロセスの後半ではほとんど推薦状対策で苦労することはなくなりました。なお,学校側はPCのアドレスをチェックしているようですので,後半に自分でまとめて提出することにした際は自宅PCではなくインターネットカフェを利用しました。

インタビュー
・インタビュー対策についても引続きEmma女史,Round氏の2人と11月頃からマンツーマンで行いました。過去の候補生からヒアリングした質問事項を洗い出した上で的を絞って質問してくる為,対策した質問に何度も本番で遭遇しました。私の場合,まず基本的な情報(自己PRや強み・弱み,リーダーシップを発揮したエピソード,志望動機等)をベースに学校の特徴等を1ネタ1ページのボリュームでまとめ,丸暗記した上で練習を行いました。そして練習の中で改善が必要となった部分を再度復習し,本番に臨みました。
・しかしながら,いくら定評のある2人とはいえ回を重ねるごとに緊張感がなくなってしまいます。私は1月から1か月程度,インターネットで行う格安の英会話スクールを使い,初対面の緊張感を維持しながら練習を続けました。ちなみに2月に入ってからMatthew Aldridgeにインタビュー練習を申し込もうとしましたが,こちらは既に枠一杯で対応不可能とのことでした。

Q.エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。
日本人・社費・金融機関勤務という純ドメ感満載のバックグラウンドから予想される自己PRに少しでも味を出すべく,プライベートな目標として日本の観光業を盛り上げたいという熱意をアピールしました。

<学校選択>


Q.受験校はどのように選択しましたか。

大都市圏のスモールスクールに興味がありました。小規模の方が他の学生と親密な関係を築きやすく,教授との距離も近いと感じたからです。加えて,米国をはじめ様々なバックグラウンドの学生と切磋琢磨することで海外の文化への理解も深まると考え,多様性に富む協調的なクラスを有する学校にも興味がありました。また,日米証券アナリスト取得過程で得たファイナンスの基礎知識を実践の場で活かせるプログラムを持つ学校もポートフォリオに加えました。

Q.進学校の決め手は何でしたか。

Yale SOMのミッションである”Educating leaders for business and society”に魅力を感じました。ビジネススクールにも拘らず公共性も追及している点が,様々なバックグラウンドを持つ人材を引き寄せている要因の1つだと思います。

<その他>


Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

・2月の最終週にNYU, Yale, Kelloggのキャンパスを訪問しました。本当はDukeも行きたかったのですが,悪天候の為やむなく断念しました。冬場に行かれる際は天候も考慮し余裕のあるスケジュールを組むといいと思います。
・キャンパスビジット自体は非常に有意義でした。実際の授業に潜って講義を聴くことができる他,在校生からキャンパスライフについてリアリティのある情報を仕入れることができます。Round氏のアドバイスに従い秋口のビジットは見送りましたが,本当は面接前やエッセイ提出前に行くとこれらの情報を盛り込めますので,より志望度の高さをアピールできたのではないかと思います。それでもキャンパスを訪れることで自身の志望度を上げることができますので,業務や勉強に少しでも余裕があれば極力ビジットすることをお勧めします。
・余談ですが,Yale大学へビジットする前日に,同校のアドミッションから明日のビジットの際に面接も受けてみたらどうかと急遽打診されました。実はこの時点で書類選考結果を受け取っておらず,諦めムードで訪問するつもりだっただけに仰天しました。ほとんど準備していない状態でしたが,Round氏の献身的なアドバイスを仰ぎつつ一夜漬けで練習して臨んだところ,当日は幸運なことにアドミが面接対応することになりました。卒業生が対応する面接ですと卒業生の評価+アドミの決定と2段階になり,卒業生の職種や性格にも評価が左右されてしまいますが,アドミと面接することで自分の熱意を直接アピールできる他,評価がストレートに結果につながると思います。この様な幸運に恵まれたことがYale SOMの合格に繋がったのだと思います。

Advice and Messages


Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

・一般的な純ドメアプリカント同様,TOEFLが100点を超えるまでに多大な労力とコストを割きました。候補生に選ばれた直後から対策を開始しましたが,初回得点70点前半からの道のりは非常に長く,何度も辛酸をなめました。海外留学を少しでも検討しているようでしたら早めの対策をお勧めします。
・対策に時間がかかった理由はいくつかあるのですが,最も初歩的な点としては参考書選びに失敗したことです。率直に言って,ネットや書店で販売されているTOEFL対策本は,その大半が出題傾向を外した悪書であることが多いと思われます。対策を始めた当初は諸先輩方のアドバイスを聞かず和書のTOEFL対策本を何冊か自分で選んで使っていましたが,本番で全く太刀打ちできませんでした。また洋書も公式テキスト(青本)+過去問5セット(赤本)に匹敵する良書に出会えるのはごく稀であり,こちらでも大変な回り道をしてしまいました。最初に参考書を選ぶ際には,私をはじめ諸先輩方の選んだものをまず検討すべきだと思います。
・また上述とも関係しますが,最善・最短のテスト対策は過去問を解くことにあると思います。私は遅まきながら8月にAndy田開先生の主催する1日TOEFL講座に参加し,TPOソフトと呼ばれる,TOEFLの過去問(Practice Online)を30セット以上集めたものを購入しました。これは中国で製作されたいわゆる“海賊版”のようなものであり,協会がこの存在を公式に認めているかは定かでありませんが,とにかく役に立ちました。過去問を繰り返し解くことでほぼ全ての科目の得点底上げにつながったと思います。製品の合法性に疑問が残りますのであまりお勧めしませんが,過去問を解くことの重要性を改めて認識しました。
・加えてGMAT対策との兼ね合いも悩ましいところです。一般的には遅くともGW明けにはGMAT対策を開始するのが望ましいとされていますが,私の場合,Listeningの基礎がまだ固まっていない状態でGMAT対策を並行させた為,Listeningセクションは終始不安定なままでした。SpeakingやWritingにもListeningの要素が入っている為,ここが弱いと全体の点数も伸び悩んでしまいます。GMAT対策はReadingやWritingには大きなシナジーを生みますが,Listeningは一切カバーされない為,私のようにListeningで苦労している方は始めるタイミングに注意した方がいいと思います。R+Lで45~50をコンスタントに取れるようになったタイミングが凡その目安ではないかと思います。

Q. 一言メッセージ
私を含め,社費・純ドメ・30歳前後という最もありふれたバックグラウンドを持つ日本人アプリカントにとって,留学準備中は本当に苦難の連続だと思います。しかしながら,こうした苦労を味わった時間を直接的・間接的に共有してきた候補生とは,一種特別なネットワークを構築することができます。私自身,留学先決定後に今夏に留学を控える候補生(社内外・社費私費問わず)が集う会に参加する機会に恵まれました。MBA留学という軸だけで業種・職種の全く異なる同世代の社会人が一堂に会する場は非常に貴重だと思いますし,こうした場に参加できただけでも留学準備の苦労が幾ばくか報われたような気持ちになりました。ここで得られた人的ネットワークは一生ものだと思います。結果はどうあれ,受験プロセスを通じて多くの同世代の留学候補生と巡り合えたことが,何よりの財産になったと思いました。今後はこうしたネットワークをいかに実益を伴うものへ昇華させられるかがポイントだと思います。
皆さんも今は苦しい時だと思いますが,その先のイメージを強く意識することが,受験を乗り越える秘訣だと思います。頑張ってください!そして願わくはYaleで一緒に学べる様に祈っています。